愛しの屋台メニュー、カムノムセンに対する愛
タイ料理で何が一番の好物ですか?と聞かれたら、ダントツの第1位に挙がるのはカムノムセン。
そんなにカムノムセンが好きなのかって言われたら、旦那は「毎日毎日カムノムセン!勘弁してくれ」と家出を考えるに至ったくらいです。
一時ハマり続け、毎食カムノムセンを食べてました。
お昼何食べたい?カムノムセン!
今日の晩御飯何にする?カムノムセン!
おやつ何か食べたい?カムノムセン!
コンビニ行くけど何かいる?
(コンビニの近くのテイクアウトの)カムノムセン!
これが延々と、一ヶ月くらい続いたでしょうか。
タイに来て早々の頃は、当たり障りがない&辛くない食べ物として、パッタイをよく食べてました。
タイに来て、少し辛いものが食べれるようになったある日、友達が食べてるカムノムセンを食べた途端に恋に落ちました。
今まで英語を使って話し、タイ語を勉強する気配がありませんでしたが
その時ばかりは「このメニュー、タイ語で何て言うの?!タイ語で何て言ったらこれがお店で出てくるの?!」と聞きました。
それ以来、私はパッタイを食さなくなりました。
カムノムセン30回注文するのに対し、パッタイ1回くらいです。
旦那さんが結婚を決めた理由は「何て安上がりな女子・・・デートのディナーがたった20バーツで済んじゃうなんて・・・寿司よりピザよりカムノムセンが好きだなんて・・・」という理由らしいです。
カムノムセンとは何ぞや?
こんな食べ物です!
じゃじゃーん!
豚の血を加熱して固めたものと
プライドガーリックがトッピングされてます。
出汁のベースは豚の骨。
それにチリペーストと、トマトが加わります。
これがどこの北のカムノムセンストアも共通するスープの定義です。
麺は、米粉で出来た細い麺。
麺にコシはなく、湯がき切ったものか、湯がき切ってしばらくたったやる気のない麺を使います。
伸びきった素麺みたいな感じです。
それに生モヤシと生キャベツをお好みでトッピングし、付け合わせが何か欲しいならプライドポークスキンやプライドポークを付け合わせます。
パクチーは勿論必須薬味です。
ビビッドな色合いで、インスタ映えしますね!
近所のカムノムセン屋が開店する前から出待ちをし
ある日は出前にカムノムセンを届けてもらい
ある日は私専用のカムノムセン回数券を作ってもらい
席に着いたら注文する前にカムノムセンが出てきて
一人でカムノムセンランチをするのが淋しい友人は必ず私を誘いに来てくれます。
カムノムセンは、とにかくローカルフード極まりない庶民的な食べものです。
屋台でいつでも食べることができて、ごくごく一般的なメニューです。
田舎の近所のお店では平均20バーツ。
街中に行っても、最高でも40バーツ程度の価格。
「カムノムセン40バーツ」って感覚的に言いますと、せいぜい、コンビニでお菓子買うか!みたいな感じか、もしくはそれよりもまだ安い感覚です。
何が好きなのか?
私の好みに完璧一致なんです。
やる気のない麺の柔らかさも好きですし、あっさり感も好きです。
変わり種カムノムセンがあります。
タイのB級グルメ通の友人が何人かいますが、このメニューを知りませんでした。
何たること!!!
それがこちら。
ん?どう違うの??
ベースは豚の骨ではないんです。
魚ベースです。
使用されるのは、鮭なんですが、普段手に入りません。
そんな時は缶詰めの「プ(ラ)ーッカポーン」を使います。
パッカポーンって発音の方が表記しやすいので、パッカポーンって書きます。
何回聞いてもいつ聞いてもパッカポーンって聞こえますし。
トマト缶+オイルサーディンが合わさったようなものです。
↓沢山種類があるのですが、たまたま手元にあったパッカポーンが今回これでした。
どのくらいこのメニューが好きかと言いますと、日本に帰国した時再現した位大好きです。
日本でパッカポーンは入手困難ですので、オイルサーディンを使用。
トマト缶を強めるために、トマトピューレを使用。
再現は何とかできました!
太めの素麺をふやかして代用しました!
こちらは、ちょっと見映えが違うカムノムセン。やはり作り手により個性が出ますね。
日本から視察グループが来たときも
タイに友人が観光に来たときも
わたしはカムノムセン布教活動を忘れたことがありません(笑)
タイには有名な麺料理が沢山あるので、外国人に対してカムノムセンのインパクトは無に等しいですが・・・
受け入れられないとわかっていても、私はこれからもカムノムセン布教活動を頑張ります!(笑)